日吉町の山車
この山車は、大正六年、棟梁小沢美之吉、
彫刻師佐藤光重により建造された二層四ツ棟屋型山車です。
その構造は、社寺建築の様式を山車形に応用した「堂宮様式」で、
八王子の先駆的存在となっています。
彫刻師は佐藤光重で、この山車にも彼の特徴的な構図、
繊細な彫法が見られます。
向拝唐波風鬼板、懸魚の「雌雄の孔雀」は大柄構図で彫られていて、
この山車を印象づけています。
この「雌雄の孔雀」をはじめとして、脇障子鏡版の「鉄拐仙人」
「蟇仙人」などは、彼の作風がよく表れています。
平成19年10月13日土曜日
午前10時より山車修理安全祈願祭を執り行ないました。
山車収蔵庫の片付、電気配線、配管類、及補強鉄材の取り外しは
10月26日に完了しました。
これから屋根の吊り上げ作業の準備にはいります。
11月2~10日位の間に予定しています。