k邸は、明治中期に竣工した木造2階建て、床面積120坪余りの
六間取り住宅である。明治中期k邸は、貰い火で全焼してしまい、
当時の棟梁に相談したところ、焼失前の規模と近い民家を建てる現場が
あり、無理を承知で先にk邸に代用したい意向を、相手側に事情を話して
頂き、それが叶い此までのk邸になったという事だそうです。
120年余りの歳月の中、何回か改築、修理を繰返し今日を迎えてましたが、
経年による不動沈下、柱、大引の腐食他様々な劣化が見受けられ、
このままでは危険な状態に陥る可能性があり、思いきった改修が必要と
判断し、大改修工事に踏みきりました。お施主さんの意向が何より大事な
事なので、工事進行及び内容には再三の打ち合わせを重ねながら、
工事を進行しました。
1揚げ屋による基礎工事
2腐食部分柱の根継及び柱詰め等
3構造補強
4建て起こし(歪み直し)
5各室の改修
6防犯設備
以上新築工事以上の難工事ではありましたが、貴重な体験を経た古民家再生の仕事でした。
先ずは、揚げ屋用のレール搬入
レールの取り付けから
建物全体にレールを取り付ける
揚げ屋が始まる
1600mm位揚げて基礎工事を施工する
基礎工事
基礎工事が完了
柱の長さを調整し少しずつ新規独立基礎の上に柱を接地させる
大黒柱が納まった状態